台湾の対外投資が過去最高に、対中シェア7.5%まで低下 ー多極化進む投資先

台湾の2024年対外投資、過去最高を更新 TSMCなど大手企業の海外展開が牽引

台湾経済部投資審議司の発表によると、2024年の台湾の対外投資総額は前年比82.6%増の485億8,621万ドルとなり、

2年連続で過去最高を更新した。

 

注目すべき点は、従来首位だった中国向け投資のシェアが7.5%まで低下し、

投資先が大きく多様化していることだ。

投資先の首位は米国で141億2,649万ドル(シェア29.1%)、

次いで英領中米の87億8,309万ドル(18.1%)、シンガポールの58億609万ドル(12.0%)、

日本の54億9,021万ドル(11.3%)と続いた。

この急増の主因は、TSMCによる海外展開の加速で、米アリゾナ工場向けに約125億ドル、

英領ケイマン諸島のTSMC GLOBALに約80億ドル、日本の熊本県のJASMに約53億ドルの投資を実施。

また、鴻海精密工業やAUOなども海外企業の買収や投資を積極的に展開している。

投資審議司は、この動きについて台湾企業がグローバルサプライチェーンの再編の中でビジネスチャンスを捉え、

キープレーヤーとしての役割を強化していると分析している。

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